おかいさんといっしょ

おかいさんが極めて個人的なことを吐き出すからいっしょういっしょにいてくれやみたいなブログ

Devil's villege

 『魔界村』というゲームがある、1985年に稼働を開始した横スクロールアクションゲームであり、現在もカプコン社のゲームにキャラクターがゲスト出演したりする程度には知られた存在である。続編もいくつか発売されたのだが、2006年の『極魔界村』を最後にシリーズが途絶えている状況だ。

 

昨今のヒットゲーム開発の主流は日本ではなく海外、特に一大市場となった北米に舞台を移している。こうなったのは日本のゲーム文化に対する姿勢や資金の流れ等いろいろな問題があり、ここでは割愛させていただくが、ともかく現在では海外市場を主眼においた開発が必要となる。

 

そこで魔界村2019ver.を考えてみる、さまざまな改良を施しドラマチックなゲームを提案したい。

 

魔界村2019ver.

魔界村の冒頭は、墓場でパンツ一丁のおっさんがお姫様とデート中、突如襲ってきた魔族に姫をさらわれるという流れでおっさん戦士アーサーの冒険がスタートする。

 

墓場でパンツ一丁デートというのがもう相当まずい、主人公の正気が疑われる。ニューヨークのオシャレなレストランとかにしよう、アーサーの服装もパンツ一丁からスーツスタイルに変更だ。

 

そして食事中魔族に襲われるんだけど、原作ならばダメージを受けると鎧姿からパンツ一丁になってしまう。またか、どんだけパンツ一丁好きなんだ、露出癖もいいかげんにしろ。安易な肌の露出は年齢制限に引っ掛かってしまうのでここはボディスーツにしよう、スーツの下のスーツ、シャツの下に全身タイツ着ていると思ってもらえば良い。

 

そしてアーサーは姫を助けるため冒険に出発するが、原作のように投げ槍とかで対抗するのはやや地味なので変更。冒頭の戦闘で魔族の爪から受けた傷からDNAとかそういう何かがイイ感じに合わさり、悪魔の力を使えるミュータントとして目覚めることにしよう。全身タイツだしアメコミヒーローみたいで丁度いいハリウッド感だ。

 

アメコミヒーローと化したアーサーの冒険が続くが、その途中で家族が殺されたり、ポッと出の女と浮気したり、他のミュータントが干渉してきて殺し合いになったり、ダークサイドに堕ちて魔族側の勢力に鞍替えしたり、浮気相手の女が死んだり、以前死んだはずの家族はクローンで本物は生きていたり、よくわからないミュータントチームに所属したり、そこの女ミュータントと浮気したり、同僚のミュータントと方針の違いからチームを抜けたり、原点回帰すると今までの展開全部無かったことにしてパンツ一丁になったりする。

画太郎先生かよと思われるかもしれないが、本場アメコミも本当にこういう展開だらけなので北米市場では問題ない。

 

そして大魔王と対決することになるアーサー。大魔王の力は強く苦戦するが、己の人間である部分を捨て完全に悪魔化することで大魔王を超える力を出せることに気付く、しばし葛藤後、戻れなくなっても姫を救えるならばと覚悟を決め大魔王を倒す。

 

気が付くと大魔王を倒し、さらに自我も保っていた、姫の愛の力とかそういうやつで人間性を保てたのであった。

 

さぁ城に帰ろうと姫と共に歩みだすアーサーをバックにスタッフロールが流れキャラクター紹介が始まる。そして画面に映し出される浮気相手の女2名。

 

 

 

「あなたは本物の悪魔よ」

姫の最後のセリフと共にパンツ一丁で城を追い出されたアーサーであった。

 

 長門龍希 @rukusasu さんのお題『魔界村』より