おかいさんといっしょ

おかいさんが極めて個人的なことを吐き出すからいっしょういっしょにいてくれやみたいなブログ

岡井カヌレ

カヌレとは何だろう、何かの料理名だったと記憶しているがよくわからない。 

名前とは重要なものだ、そのちょっとした文字列でそのものが良くも悪くもみえてくる魔力がある。

 

そもそも料理はある領域を超えると、芸術みたいになってくるのがズルい。

フランス料理なんかを食べると特にそう感じる、メニューを見ると「春野菜と鮪のソテー ビスマルク風」とか「気仙沼産帆立と静岡青豆のポワレ」とか「山形牛のロースト 北海道産トウモロコシの薄造りを添えて」みたいな主張がすっごい、そしてなんかかっこよさと勢いでごまかされている部分が絶対あると思う。「埼玉産熟成消しゴムのあんこまみれ 野鳥の会パンフレットを添えて」とか滅茶苦茶なやつを出されてもなんかそういうものかとごまかされてしまいそうな感じすらある。

 

だからカヌレとかもこういう仲間な気がする、得体が知れないけどなんかすごそうという名前のアドバンテージは計り知れない。

 

料理漫画とかでもカヌレが出されたら解説役になって「なにっ カヌレだと!?」みたいに全然わかってないのにとりあえず驚きたい。適当な地名と組み合わせて「東京カヌレ」とかつけたら新しいオシャレスポットのような気もしてくる。私も突然「岡井カヌレ」なんかに改名したら、ハーフモデルだと勘違いする人も出てくるかもしれない。

 

名前はとても大事だ、私もこういうずるいネーミングセンスを身に着けたい。友達の家で生まれたシベリアンハスキーに犬彦(いぬひこ)と名前をつけようとした私はそう思う。そしてカヌレが何かは謎のままだ。

 

がっくん@クズ養分 @gaku_slopaci からのお題『カヌレ』より